Devils
contents
悪魔の存在
    悪魔を語るにはキリスト教の存在を無視できない。
    全世界に広がる信者を持つキリスト教は、それだけでも偉大である。

    キリスト教の偉大さをひとつ


    慈悲に愛に貴ぶ、この宗教を全人類が信仰したとするならば、恐らくは「無益な戦争から近隣の鍔迫り合い」まで争いは皆無に等しくなるのではなかろうか。他宗教とて全人類に信仰されれば同じであろうが。

    しかし仮に8割・9割・・・と全人類におけるシェアを高めていったとしても10割になる可能性は限りなく”0”に近い。10割に近づけば必ず新しい宗教が生まれるだろう。(この辺を話しを始めると横道へ大きく外れるので、何れ機会があれば)

    ここで云うキリスト教は、プロテスタント系とカトリック系どちらも含める。厳密に云うと使っている聖典などに若干(大きな?)の違いがあるのだが、ここでは同じとする。

    当然の如くキリスト教以前の宗教も存在しているし、また存在していた。これは周知の所であろう。

    そして宗教には、信仰には、必ず対象となる神が存在する。
    世に多く存在する宗教は、各々が違う神に恵みを求める。ユダヤ教に始まる一連の一神制(キリスト教も含む)や仏教などの多神制のどちらかではあるにしろ。

    どちらにしろ災いを司るものは存在するし、各々の神の存在も認識している。
    そこで災いをなす者への、また他宗教徒が崇める神への、解釈が、辻褄合わせが必然的に必要となる。

    旧来の多神制は、それらチカラある者を容を変え、名前を変え取り込めもするが、一神制ではそうは行かない。排除するより選択肢が無いのである。
    つまり一神制宗教の神と対をなすものは、また全能の神を持ってしても防ぎきれない災いは、それらチカラある者の仕業に違いないとされ、悪の権化となり果て、「 悪魔 」へと変化を、解釈を、辻褄を、合せていくこととなる。これが悪魔発祥説のひとつとされる。

    キリスト教成立において、神は愛・慈悲深いとされるのであれば、現実に起こる数々の災いや悪はどこから来るのか?と云う問題が当然の如く起こり、キリスト教の成立に携わった人々はその問題の答えをださなければならなかった。
    そこで「 悪魔 」と云う辻褄合わせの産物が出来上がる。


悪魔の総称
悪魔の元説
キリスト教と悪魔
天使と悪魔
魔女と悪魔
悪魔の契約
魔王サタン
etc.
悪魔のまとめ
[ Devil&Witch TOP ] [ 魔 女 ]