Dracula

吸血鬼といえば、ドラキュラである。
外すこの出来ない大きな存在である。


>>> 特 徴 >>>

【黒一色の装束】
黒とは闇である。闇とは盲信である。

【厳つい顔】
美形ではない。何事も美しく見えるのは、月光の加担である。

【鼻が細い】
長いのではない。

【髭が濃い/手が毛深い】
体毛は、体の防壁である。

【耳が尖っている】
あるいは角の現れ。

【爪が長い】
魔の証明であるのかもしれない。

【息が臭い】
腐敗臭の現れ。

<<< 行 動 <<<

● 生き血を吸う

● 招かれなければ家へ入れない

● 故郷の土が入った柩で眠らなければならない

● 潮の満ち干き以外の流れる水を渡れない

いろいろと制限が多い。

ドラキュラは民間伝承に残る吸血鬼の特性を多く含んでいる。
そこから観ると近年イメージされる何でも出来る吸血鬼は吸血鬼の中の吸血鬼、スーパー吸血鬼(?)である。

>>> 背 景 >>>

ブラムストーカーが「ドラキュラ」を書くに至っては先人達の文学的吸血鬼の影響が大きい。
中でも自身の先輩でもあるJ・シェリダン・レ・ファニィの「カーミラ」に強く引かれていた。

*その他、解説書などでよく目にする作品が
「吸血鬼」ポリドリ(バイロン)1819
「吸血鬼 ヴァーニー」マイラー 1847

それらドラキュラ以前の作品をまとめ上げたのが「 ドラキュラ 」だと云われている。

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まとめ <<<

「 ドラキュラに始まりドラキュラに終わる 」
ドラキュラ以前の作品はそこに集約され、それ以降の作品は少しでも違う路線を見出そうとその影に縛られてきた。

詰まりドラキュラを中心として吸血鬼は成り立っている。
「 吸血鬼=ドラキュラ 」、これはこれで正解であろう。

ドラキュラほど作者の手を離れ、その他大勢の人に手を加えられ今日に至るキャラクターは無いとされている。

この永続性を絶やさずにもっと醜悪性を恥美性を孤高性を高めてもらいたいと思う。

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