伝承吸血鬼 − 実 体
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    いろいろと書籍を読み漁ると吸血鬼とは
    「早すぎる埋葬の結果、土の中より仮死状態にあった人が自力で脱出し、家族の元へ帰り、それを見た家族が死人が生き返ったと勘違いし、哀れにも本当に殺されてしまった人」を指す。としているが、無理がなかろうか。

    例えば、貴方は夏海水浴に行った時、砂浜に埋まった事があるだろうか。
    例えば、貴方は砂風呂に入った事があるだろうか。
    どちらも無い場合は、寝転んでいる状態を思い浮かべてもらいたい。その状態で抜け出すほどの力が出せるであろうか。

    埋葬時には、全身に土の重みがかかり、その状態を打破するのは難しい。呼吸の確保すら怪しいものである。

    語られて来た伝承の中には
    「家の中を歩きまわる音がして目が覚めた」
    「首を締められて目が覚めた」
    などの証言があるが、その人たちは音を聞いた時、首を絞められた時、目が覚めるのであり、寝ている状態でのみそれを経験する。伝承的吸血鬼は、目を覚ましている時には出現せず、寝静まってからのみ出現するのである。
    伝承的吸血鬼は、一度として目撃されていない。目撃されるのはいつも変身後の姿であり、音だけである。
    恐らくは妄想や闇への恐怖、死への恐怖から来ているのであろう。

    これが現在、吸血鬼の実体として最も辻褄の合う推測である。
実 体
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