月に憑かれし者

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欧米において「月は精神的」で、日本において「月は心情的」と松岡正剛氏が書いていた。
「なるほど」と納得できる言葉である。

そこで「心情」を語ることは「力不足」にて出来かねるので「欧米系」に走ったともいえる。
だからといって「精神」が解かる筈もないのだが。

しかし、そこにみる「実在・架空の者たち」は、極めて魅力的であり、
彼らもやはり「月に憑かれし者たち」なのであろう。

月に映る吸血鬼
月に踊る魔女
月に酔う人狼
月に憑かれし者




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月が年間 約 3cmずつ地球から遠ざかっていることは他でも少し触れたが、この数値は計測により出されているので、天文学的にみて間違いないことである。
ならば昔は現在見上げる月より数倍大きく観えていたことになる。
それは見事な月であったことであろう。
そして、このまま遠ざかって行くならば、いずれ地球の磁場から逃れ、月は旅立つことになる。 計算上では46億年以降に「月に見捨てられる」ときが来るといわれている。 しかし、それ以外に50万Km離れた時点で均衡を保ち静止するともいわれている。 50万Kmといえば遥かに遠い星になってしまい、月明かりも無きに等しくなるであろう。
そんな話も人類が46億年後も存続していてのことである。

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猿人が2足歩行を始めた理由は、概ね「道具を使うため手が必要とされたからである」といわれる。
しかしそれは、やはり通説であり、実際にはどうであったかなど解る筈もない。

その起源を探る説において松岡正剛氏に量子神経学者の津島秀彦氏が言った言葉として紹介されているのが

「猿人が2足歩行を始めたのは、月が遠ざかったからである」

素敵な謎解きである。
猿人は遠ざかる月を追いかけて立ち上がったのだ。
それほど当時の月は大きく魅力的であったとしか思えない。
羨ましいかぎりである。

猿人は、月に憑かれて人類になった。

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人類は月から影響を受けている。
地球上に生存する命ある物すべて、月から影響を受けている。
母なる海も月の影響を受けている。

そもそも海に生命が誕生したのは、月のおかげだとされている。
当然その他の要因もあるが、月からの刺激は重要な要素であったとされている。

地球は、月と密接な関係にある。
地球上で生を受けた以上、地球上で暮らしを営む以上、月はなくてはならないものである。

古来より人類はそれを認識していた。
現代では科学という辻褄合わせの中に埋もれていたとしても同じことである。

人類は、月を見上げながら、進化をしてきた。

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「憑き」の語源は「月」にあるとされている。
神や狐狸類に憑かれるにしろ、空想や夢、仕事や趣味、果てはケーキや饅頭などの自分が好むものに憑かれるにしろ、私たちは日々いろいろなものに憑かれながら生活をしている。
それが、貴方の好むものであるなら、間違いなく楽しく暮らせることであろう。

そして、何に憑かれるにしろ「憑き=月」は切り離せない。
月の影は生を受けた以上、拭い去る事の出来ないものである。

つまり、月の影響はすべてに及ぶ。

すでに選択の余地はない。
貴方も「月に憑かれし者」である。

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