月に憑かれし者

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欧米において「月は精神的」で、日本において「月は心情的」と松岡正剛氏が書いていた。
「なるほど」と納得できる言葉である。

そこで「心情」を語ることは「力不足」にて出来かねるので「欧米系」に走ったともいえる。
だからといって「精神」が解かる筈もないのだが。

しかし、そこにみる「実在・架空の者たち」は、極めて魅力的であり、
彼らもやはり「月に憑かれし者たち」なのであろう。

月に映る吸血鬼
月に踊る魔女
月に酔う人狼
月に憑かれし者



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満月に人狼は現れる。

満月とは、完全なる月のことである。
そして、月の力は、満月時にピークに達すると信じられてきた。
月は、満ち行く時「幸運」と「繁栄」をもたらし、欠け行く時「衰退」と「破滅」をもたらす。
つまり、満月は、繁栄と衰退、善と悪の境界線であった。

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満月における犯罪件数の増加は、現在までいろいろなところで言われてきた。
未だ、科学においては、仮説であるが、個人的には信じるに値すると思っている。
それを述べた書籍も多いが、バイブル的書籍では、リーバー著「月の魔力」であろう。
それは、「満月による引力・磁場の変化が人体の精神や流動に何か関わる」といった内容である。
これは、多くの研究者が、今もなお取り組んでいる課題である。
そして、満月の時だけでなく、月は生体のリズムに大きく関係するといわれている。
ここで、よく目にする例を紹介しようと思う。

海に生息する貝類の「カキ」を使用します。
「カキ」は満潮時に口を開きます。(潮の流れは月と密接に関わっている)
まずA点で「カキ」を採取し、遠く離れたB点へ移動させます。
そしてB点では出来るかぎり外部から刺激を受けない場所を確保し「カキ」をそこへ移します。
すると「カキ」は当初A点にいた時と同じ時間に口を開けるのですが、2週間もするとB点の潮の動きに合せて口を開けるようになる。
これは月の動きや引力を「カキ」が感知したと推測される。
(詳しくは先述した「月の魔力」を参照して下さい)

このことから、生体リズムは、月の影響を受けていると考えることが出来るわけである。

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満月には、人々の心や精神を高揚させる何かが潜む。

それが、普段の自分では考えられない行動や、思想をさせる。
それは、アルコールを摂取した状態に似ているかもしれない。
つまり、満月時には、普段の自分から抜け出すことが出来るということである。
これは、変身に他ならないのではないだろうか。
月も満ち欠けによって変身する。
故に、人体が月から影響を受けるのであれば、それによって変身したとしてもなんら不思議はない。
例えそれが「体の変化」ではなく、「心の変化」であったとしても同じことである。
これは、貴方の心の中に棲む狼が、目覚める事を意味しているのかもしれない。

狼は、月により変身する。

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