狼憑きには2種類ある。 魔術によって変身するものと、自らの意思によってオオカミと思い込むことである。 そして希に、病的症状ともいわれることがあるが、これは後に研究者が示したものが大半であり、当時にも提唱する者はいたが明らかに少数派であった。 これら狼憑きにみられる事柄は、「殺人」と「人食い」である。 また別に吸血鬼と同じく、「血を吸う」とされたものもいる。 狼憑きは、魔女と同じく裁判において裁かれ、魔女裁判と同じく極めて理不尽な裁判であった。 事例を見る限り、明らかで寸分の狂いもない行程で裁かれたとされる。 つまり狼憑きは、魔女と同じなのである。