Introduction
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魔女の特異性、それは「生者」が対象とされたところにある。
それを「正義」と見るか、「犯罪」と見るかは、おかれる立場によって異なる。現代から見れば概ね「犯罪」であるという意見で一致することであろう。
しかし中世のヨーロッパでは、それは一部の人達にとって「絶対正義」であった。
この様な「合法的殺人」が正義という思想は、形は違えど多くの国の歴史に見られる。
当然日本にも現代では「犯罪」だが、その当時は「正義(正当)」であったとする合法的殺人がある。
日本の合法的殺人と言えば「仇討ち」でしょうね。
イメージとしては合法的ではないが、実は合法的だったようです。
まず、目上の者が目下の者の敵をとる事が許されなかった。
つまり、「子供が親」の「家来が主君」の仇きをとる型でなければならなかった。そしてこれは許可制である。
許可証が無ければ駄目で、無許可の者が仇きを打ったら犯罪であった。つまり法が適用されている。
そうすると「忠臣蔵」は敵討ちではなく、「押し込み」ですかね?
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これらのことは、その国の思想や情勢・状況によって大きく変わる。
貴方は魔女をどのように捉えらえるのであろうか。
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